2017年6月11日 エキスポフラッシュフィールド
 
 

高槻        啓明





VS 高槻高等学校 
     

 

その奇跡は、残り6分からはじまった・・。


春・関西大会準決勝、大阪2位の高槻高校との一戦がフラッシュフィールドで行われました。

開始早々から、高槻の巧みなランプレイに自慢のディフェンスが翻弄され、FGを許し0-31Qが終了。

2Qには、50YDTDランを許してしまう苦しい展開に。TDラン後の高槻のPATでは、#5M田に押し出された#51八百が見事なブロックを

見せるも、0-9と点差が開きます。2Q終了間際、ようやくオフェンスも#22浜野、#82佃、#99岡部、#7塚崎らの活躍で敵陣5YD付近まで

迫るも、ファンブルをリカバーされて0-9のまま前半を終了します。3Q後半に入り、#99岡部、#80三上、#22浜野などが再び敵陣3YDまで押し

込むも、またしてもファンブルをリカバーされ反撃の芽を摘まれます。4Qに入っても修正が効かないディフェンス陣。再びランプレイだけでTD

奪われ、2ポイントコンバージョンも許し0-17と突き放されてしまいます。スタンドからは大きなため息が漏れ、17点という点差に誰もが諦めかけ

ていた4Q残り548秒。


しかし、SAINTSの選手達は、まだ諦めていませんでした。


失点直後のドライブ、自陣30YDから#11平尾→#80三上へのショートパスを敵陣45YDまで運ぶ25YDのビッグゲインを見せると、#11平尾が

相手ディフェンダーに追い回されながらも#22浜野へパスを通しフレッシュ。その後も#82佃へのパス、#11平尾のランで
リズムよく前進。

とどめは#80三上へのTDパスがエンドゾーン右隅に決まりTD!!#11平尾→#82佃への2ポイントコンバージョンパスも
決まり8-17とし、

ようやく反撃の狼煙が上がります。

しかし、残り時間は327秒。攻撃権がほしいSAINTSは、オンサイドでギャンブルに!これを#2福山が見事にキャッチし、自陣47YDから再び

攻撃権を得ます。すると、すかさず#11平尾→#82佃へ17YDのミドルパスがヒット!#11平尾が高槻ディフェンダーに
しがみつかれながらも

#99
岡部にパスを通すと、残り228秒、最後は敵陣14YDから再び#99岡部へのショートパスが成功し、
そのまま相手DBを吹き飛ばしてTD!!

PAT#9古河がきっちり決めて15-17と詰め寄ります。しかし、逆転まであと3点ほしいSAINTSは、
再びオンサイドで攻撃権奪取を狙いますが

失敗に・・。ディフェンスに望みを託します。
高槻も最後の攻撃を仕掛けてきます。自陣39YDから得意のランでエンドゾーン付近まで運ばれますが、

ここは反則に助けれられます。
その後は、#92原田や#4久門のナイスブロックで高槻の攻撃を封じ込めPTに追い込み、時間を残してオフェンスに

バトンを渡します。
残り45秒、自陣20YDからSAINTS最後の反撃が始まります。#82佃へ22YDのミドルパス、残り39秒、#88好井がショートパスを

13YDのナイスゲイン。残り27秒、今度は#80三上が7YDパスをサイドラインの外に持ち込み時計を止めます。3rd down 3#11平尾が自ら走り込み

フレッシュを獲得すると、残り15秒、#7塚崎へのパスが中央に決まり、スパイクで時計を止めます。
残された時間はわずか6秒、敵陣27YDからの

#9
古河のFGSAINTSの命運を託します。湧き上がるスタンドが静まり返った次の瞬間、
#9古河の蹴ったボールは2本のポールの間に吸い込まれ

FG
成功!!SAINTS18-17で見事に大逆転勝利を収めました!!!

実質的には試合を支配されながらも、4Q残り6分から17点差を跳ね返したSAINTS!創部初となる春・関西大会決勝進出を果たしました!

選手達の最後まで諦めない強い気持ちに心を打たれ、大きな成長を実感できた見事な勝利でした。

次戦は再び関学との決勝戦。関学もSAINTSの全てを研究してくるでしょう。高槻のランに対しゲーム中に修正できなかった点など、今回見つかった

多くの克服すべき課題を見直し、決勝戦は選手全員の力で「優勝」を勝ち取ってくれると信じています