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2017年6月18日、SAINTS創部初の春・関西大会決勝戦が王子スタジアムで行われました。
対戦相手は関西学院。兵庫県大会決勝で相まみえ、本選トーナメントでは劇的な逆転劇で並み居る強豪を倒し勝ち上がってきた両雄が、真の王者を決める
リマッチとなりました。
SAINTSのキックでキックオフ。開始早々オフェンス陣が関学の激しいラッシュを受け、いきなりQB＃11平尾がサックを受ける不安な立ち上がり。
自慢のディフェンス陣も崩され、早々にTDを奪われ0-7と先制点を許します。すぐに追いつきたいSAINTSですが、関学ディフェンスにランプレイを
封じ込まれ、激しいラッシュに＃11平尾が2度目のQBサック受け、重量OLが崩されます。単発でのナイスプレイはでるものの、良い流れが続かない
苦しい時間帯が続きます。
2Qに入り、リズムに乗れないSAINTSに、1年生の＃29福田が関学LBに当たり負けしないナイスランでオフェンス陣に火をつけます！
これで一気に気合の入ったオフェンス陣。＃82佃・＃80三上らへのパス、＃21中作・＃29福田のナイスランで一気にゴール前3YDまで押し込むと、
最後はQB＃18穴田がOL陣の間を突っ込みTD！！＃9古河がPATを決め7-7とすかさず同点に追い付きます。
ここから歴史に残る一進一退の攻防が始まります。
直後のディフェンス、＃5濵田・＃44桝谷がロスタックルで関学の反撃を食い止めますが、関学ディフェンスのラッシュに修正しきれない
オフェンス陣が、3度目となるQBサックを受けてしまいます。しかし、2Q終了間際にディフェンス＃2福山がインターセプト！
流れを関学に渡しません。好ポジションから攻撃権を得たオフェンスは、＃80三上・＃7塚崎らへのパス、＃11平尾のラン等で敵陣20YDまで前進。
前半残り2秒、＃9古河がFGを試みるも、関学ディフェンスに阻まれ7-7でハーフタイムに。
3Q開始直後、SAINTSの攻撃で＃11平尾がファンブル・リカバーされ、自陣36YDで相手に攻撃権を与えてしまいます。
その後、関学にランプレイで自陣5YDまで前進されますが、ここはディフェンス陣＃6金原・＃3石本・＃5濵田らのナイスブロックでTDを許しません。
関学3rd downの中央へのランも＃98後藤・＃3石本が懸命のブロック。関学にFGを許し7-10とされますが、最少失点で切り抜けます。
ディフェンスの踏ん張りにオフェンスも答えます。＃88好井・＃82佃へのパスを成功させると、＃11平尾が26YDのビッグランを披露！
更に再び＃11平尾が自ら敵陣2YDまで運ぶ12YDランを見せます。パスに強いQBにここまで走られると、関学ディフェンスも止めれません。
とどめは＃21中作が左サイドへ流れながらTD！！＃9古河のPATも決まり14-10と逆転して4Qへ。
しかし、ランとパスを巧みに使った関学の攻撃をディフェンス陣が防ぎきれず、TDを奪われ14-17と再びリードを許してしまいます。
選手の個人技・チームワーク・ベンチワークの総力戦の様相を呈してきたこの決勝戦、SAINTSも総力で反撃にでます。
まず、＃7塚崎がショートパスから41YD走り込むビッグゲイン、＃21中作がブロックされながらも前に倒れ込む根性のランと、リズムよく前進。
TDこそ奪えなかったが、＃9古河のFGで17-17と試合を振り出しに戻します。なんとか勝ち越したいSAINTSは、＃82佃のナイスリターンを皮切りに、
これまで封じ込まれていた＃21中作が待望の19YDのビッグラン、＃11平尾がランでフレッシュし、最後はQB＃18穴田がエンドゾーン右に8YDの
TDラン！！PATも決まり24-17と再び勝ち越しに成功します。残り2:43秒、関学もまだ食い下がります。一方的ではないもののジワリジワリと
押し込まれ、自陣2YDから再びTDを決められ、24-23とされます。
残り37秒、関学は2ポイントコンバージョンを選択、タイムアウトを取り合うなどベンチワークも激しさを増します。決めれば関学が、止めれば
SAINTSが大きく「勝利」を呼び込む勝負の1プレイに、SAINTSディフェンス陣は全神経を尖らせ集中力を高めます。
そして、やはりエースRBを起用してきた関学勝負のランプレイを、＃81尾割と＃6金原がエンドゾーン右手前で渾身のブロック！関学の逆転を阻止します！
残り33秒、最後の望みをかけた関学のオンサイドキックも、＃4久門がスーパーキャッチ！残り時間をニーダウンで使い切り、
見事に創部初の春・関西大会優勝を果たしました！！！
尚、MVPには副将・オフェンスの基点としてここまでチームを引っ張り、パスだけでなく素晴らしいキープ力を身に着け、大きく勝利に
貢献したQB＃11平尾が選ばれました。
また、高校の試合後に行われた関西中学アメリカンフットボール選手権におきましても、我らがJr.SAINTSが池田ワイルドボアーズを10-0で破り、
3度目となる春大会優勝を勝ち取り、啓明学院史上初の「高・中アベック優勝」という快挙を成し遂げました！！！
SAINTSに入部して5年間、先輩達の背中を追いかけながら、日々厳しい練習に耐え、友と切磋琢磨し、互いを信じ合い、強豪校に打ちのめされても
立ち上がってきたからこそ、準決勝での大逆転劇、決勝での凄まじい接戦を制し、春・関西大会「優勝」という輝かしい栄冠を手にすることが
できたのだと思います。
また、この「優勝」は、日々選手を指導して頂きました櫻間先生をはじめとする先生皆様、関西学院大学ファイターズよりSAINTSに新しい風を
吹き込んでくれた安田コーチをはじめとする学生コーチ陣の方々、選手を陰から支えてくれたマネージャーの皆さん、どんな天候でも選手に声援を送って
くれたチア部の皆さん、いつもスタンドから熱い応援を頂いたOBの方々、様々な方面で労力を費やして頂いた後援会の方々、そして何より学業や
選手たちの世話を毎日親身にしてくださいましたお母さま方の支えがあったからこそ成し得た「優勝」だと思います。
さあ！次なる目標は「秋・関西大会優勝、春・秋連覇」、そして悲願の「日本一」！！
決してこの結果に奢ることなく、更なる進化と成長のために「優勝」という言葉を自信に変えて・・。頑張れ！我らがSAINTS！！
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