2017年5月14日　関西学院第3フィールド

決勝トーナメント

決勝戦

関西学院高等部

啓明学院高等学校

VS　関西学院高等部

　昨年秋・兵庫県大会決勝の記憶がまだ新しい中、再び兵庫県1位をかけた意地とプライドの激突、春・兵庫県大会決勝vs関西学院高等部戦が
第3フィールドで行われました。
　緊張が高まる中、SAINTSのキックでキックオフ。1Q関学ファーストプレイは、昨年の仕返しとばかりに中央へのロングパスを投げるも、
これはインコンプリート、SAINTSディフェンスがフレッシュさせず攻守交代。リズムに乗りたいSAINTSオフェンスでしたが、いきなりQB
サックを受け、相手のプレッシャーによるパントミスも重なり、自陣35YDから関学に攻撃を許す苦しい展開に。しかし、ここはディフェンス
が踏ん張ります。自陣19YDからの関学FGに強烈なプレッシャー、FGは外れて0-0と先制点を与えません。なんとか先にリズムを作りたい
オフェンスは、＃11平尾→＃7塚崎へ32YDのロングパスをヒット。そこから多彩な攻撃を駆使し敵陣12YDまで進むも、反則やスナップミスで
パントへ。お互い決定打がないまま1Q終了。
　エンド変わって2Q、まずはディフェンスがリズムを作ります。＃4久門が8YDロスを奪うQBサック、関学オフェンスにゲインを許しません。
SAINTSオフェンスが敵陣44YDから攻撃権を得ると、＃7塚崎へのショートパス、＃22浜野のラン、＃18穴田と＃11平尾のQBスニークも
飛び出し、いいリズムで敵陣4YDまで前進。最後は＃65牛尾、＃54石田、＃55金城、＃75小林、＃52牧野、＃99岡部ら自慢の重量OLが
しっかりブロックした間を、＃22浜野が走り抜け先制のTD。PATも＃9古河が決め7-0とします。すかさず関学も反撃してきます。啓明の
キックがビッグリターンで自陣47YDまで戻されると、パスとランで自陣5YDまで押し込まれます。しかし、ここは屈強のディフェンス陣が
再び見せてくれます。4th down5でギャンブルを選び中央突破を試みた関学を、ディフェンス全員が必死のブロック。得点を与えず7-0のまま
前半を折り返します。
　3Q 開始早々、KRが追加点への突破口を開きます。関学のキックを自陣エンドゾーン手前でキャッチした＃82佃が63YDのビッグリターン。
これでスイッチが入ったオフェンス陣、直後のプレイで＃21中作が敵陣5YDまで持ち込む29YDのビッグランを披露すると、＃18穴田が
エンドゾーン左隅に飛び込み、わずか3プレイでTD。PATも＃9古河が決めて14-0と関学を突き放します。オフェンスの活躍にディフェンスも
黙っていません。＃99後藤の8YDロスを奪うQBサックを皮切りに、＃4久門のナイスタックル、＃44舛谷が9YDロスのQBサック、＃5濵田の
1YDロスタックルと関学オフェンスに仕事をさせません。
　4Qに入り、関学も必死の反撃で自陣27YDまで前進してきますが、ここも＃4久門、＃81尾割のナイスタックル等で、フレッシュを許しません。
追い詰められた関学は、4th down2ギャンブルに出るも、＃5濵田、＃3石本ら最強LB陣のタックルでギャンブルは失敗に。しかし、啓明の攻撃が
フレッシュできずパントとなり、すぐに関学へ攻撃権が渡ってしまいます。相手に流れが傾きかけ、嫌な雰囲気が漂い出したとき、敵陣44YDから
放たれた関学のミドルパスを＃2福山が快心のインターセプト。敵陣35YDまでもどします。その後は、オフェンス陣がランプレイで時間を稼ぎ、
残り1分7秒で関学最後の攻撃に。関学QBが放った渾身のロングパスを再び＃2福山が倒れ込みながらインターセプトで関学の反撃を挫き試合終了。
王者関学を14-0で完封・シャットアウトしました。
　1998年から続いていた関学の春大会連覇を19で止めた我らがSAINTS。特に目立ったOL・DLのライン陣の奮闘と力の差がゲームを支配し自分たち
のプレイで勝利を掴み取ることができた要因だと思われます。次戦から強豪ひしめく関西大会、初戦は京都1位の同志社国際高校。反則の多さなど
直すべき課題を修正し、この勝利に驕ることなく日本一への階段を上がってほしいものです。