平成30年度兵庫県高等学校アメリカンフットボール秋季大会     

2018年10月6日 啓明学院第一グラウンド
予選リーグ 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

啓明学院

0

6

16

関西学院

6

7

7

20

VS 関西学院
         

106日土曜日、台風の影響で強い風が吹く中、兵庫県大会準決勝を迎えました。

今年は最大のライバルである関西学院と全国大会出場権をかけた激戦となりました。試合開始前から両校を応援する人が会場である啓明学院へ

続々と集まりスタンドは満員。SAINTS側は卒業生、歴代後援会会長をはじめとしたOSの方々、学校からも他クラブの仲間、クラスメートが駆け付け、

スタンドだけでなくテニスコート、クラブハウス側にも人が溢れ、両校の対戦ムードは最高潮に達しました。

SAINTS#17永主将はコイントスで勝ち、後半リターンを選択。SAINTSキックオフで試合開始です。キックオフからSAINTSは全開で挑みます。

#9古河がいきなりキックオフをエンドゾーンまで蹴りこみ相手を25Yに押込みます。ディフェンスのスターターはDL#97長沼、#77和田、#94柏木、

#67小山、LB#44舛谷、#58鈴木、#90深尾、DB#36北田、#81尾割、#10今関、#2藤沢の布陣。

相手のファーストシリーズを#10今関、#58鈴木、#67小山が出足鋭く阻止してパントに追い込みます。相手パントも伸びずSAINTS42Yから

SAINTSのファーストシリーズ開始です。サイドラインから勢いよくオフェンススターターOL#79青木、#77和田、#65牛尾、#54石田、#56鈴木、

RB#28杉山、WR#7塚崎、#9古河、#80三上、#82佃、QB#18穴田がフィールドに飛び出しました。相手の強力ディフェンスを夏合宿でパワー、

意思疎通を格段に高めたOL陣がブロックする中、#18穴田が2度のランで早くも相手陣に進入します。一気にエンドゾーンまで攻め込みたいSAINTS

でしたがここで痛恨のファンブルリカバー。攻撃権を奪われてしまいます。いきなりのビッグプレーで傾きかけた流れをSAINTSディフェンス陣が落ち

着いて跳ね返します。2度のフレッシュでSAINTS15Yまで攻め込まれますがここから#44舛谷、#58鈴木が相手RBに好タックルでシャットアウト、

#67小山、#90深尾も続き、相手の4thDNギャンブルも止めてオフェンス陣に託します。ディフェンス陣の踏ん張りにオフェンス陣が応えます。

自陣から#7塚崎ランの後、最大の武器であるパスが突き刺さります。#18穴田→#82佃のミドルパスが決まり#82佃はそのままタッチライン沿いを疾走。

相手陣20Yまで進みます。#29福田のスピンしながらのランで更に前進したところで1Q終了。

2Qサイドラインでハドルを組み全員の気持ちを鼓舞した#17永がTEに入ります。その#17永、#79青木、#54石田がブロックしらたスペースを

#18穴田が抜けて前進。しかし相手ディフェンスも出足鋭く4thDNとなります。35Yのフィールドゴールは#9古河が落ち着いて真ん中に決め3-0

SAINTSが待望の先制点を挙げます。ディフェンス陣は反撃に出る相手に対し#90深尾らの強烈なタックルでシャットアウト。フレッシュをさせずに再び

SAINTSの攻撃へ。SAINTSも攻め込むがここは相手ディフェンスも踏ん張り50Yから相手の攻撃となる。ここまで完璧なディフェンスをしていたSAINTS

だったが、中央での混戦から相手RBが抜け出してゴール前まで一気に攻め込まれる。

今日最初のピンチを#97長沼、#94柏木らが懸命に押し返すがついにエンドゾーンに入られてしまう。PATは不成功に終わり3-6

その後、両チームともディフェンスが集中力を切らさず、前半は全くの五分のまま3-6で終了。

後半開始、いきなりSAINTSオフェンス陣が最高のプレーを披露する。#18穴田、#29福田のランで陣地を進めた後、SAINTSのパス攻撃が炸裂する。

65牛尾、#54石田、#56鈴木、#77和田、#79青木が完璧なパスブロックで相手の強力DL陣からQBをしっかりと守る。そのポケットから、

18穴田→#佃へ20Yパスとショートパス、最後は#12新井→#7塚崎へのロングパスが決まる。#7塚崎はそのままエンドゾーンに走り込みTD

キックも決まり後半最初のシリーズで10-6と逆転する。ここから魂を揺さぶる激戦が続く。相手攻撃陣も重量OLSAINTS DL陣に圧力をかけ、

その中をRBが力強く前進。すぐにTDを返して10-13と逆転される。ディフェンス陣の奮闘に応えたいオフェンス陣は相手のキックオフを#29福田が

ナイスリターンでSAINTS40Yから攻撃開始。#17永主将もブロックに加わったSAINTSオフェンスは#28杉山の八双飛び、#18穴田→#7塚崎の

ホットラインパスでフレッシュ。続けて#18穴田はサイドライン際に鋭い35Yパス。これを#80三上が素晴らしいダイビングキャッチ。相手陣に入る。

更にランとパスでフレッシュを繰り返し相手20Y内に前進した。しかし再逆転を狙った#18穴田から#7塚崎へのTDパスは相手にインターセプトされ、

試合は最終4Qに入る。

4Q、ベンチ前のハドルで#17永主将を中心に気持ちを一つにしたSAINTSメンバーがフィールドに出ていく。相手の最初の攻撃をパントに追い込み、

SAINTS30Yから攻撃開始。強力OL陣が相手ディフェンス陣中央に空けた穴を#18穴田、#28杉山、#29福田が突破する。#7塚崎が難しいパスを相手DB

競り合いながらスーパーキャッチし相手陣15Yまで一気に前進。両チームの激しいプレーにサイドライン、スタンドも一体となって応援を送る。

逆転を狙うSAINTSだが3度のラン攻撃も相手ディフェンスの鋭い出足に前進できず4thダウン。ここでSAINTSはギャンブルを選択。

OL陣が壁となって守ったポケットから#18穴田のエンドゾーン中央へパスが放たれる。その先には相手DBを置き去りにした#7塚崎が走り込み

しっかりキャッチ。オフェンスチーム最高の再逆転TDを奪い取る。惜しくもキックは外れたが16-13

ここから相手攻撃陣が持てる力を出し切って猛攻を仕掛ける。SAINTSディフェンス陣も最後の力を振り絞って攻撃を阻む。

#4新井が相手RBのキックオフリターンをナイスタックルで相手陣40Yで止める。

#10今関、#58鈴木らがランを必死で食い止める。ミドルパスを通されても、#36北田、#81尾割、#2藤沢らがキャッチ後の前進を許さない。

しかし相手オフェンスのパワーあふれるプレーによりゴール前5Yまで押込まれ、昨年の県大会決勝同様、最後の最後で猛攻を受ける。

#97長沼、#94柏木、#44舛谷らが飛び込んでくる相手を必死に跳ね返し、相手攻撃も4thDN。残り1Y

両チーム最後の力を振り絞っての勝負の結果、相手の再々逆転TD。キックも決まり16-20

SAINTSは終了までの39秒で再び逆転に臨む。#18穴田→#82佃、#7塚崎のホットラインパスを立て続きに通す。相手反則もあり、エンドゾーンまで18Y

残り0秒、#18穴田からエンドゾーンへ放たれたパスは#7塚崎、#82佃の元には収まらずタイムアップ。

敗れたSAINTSの選手だけでなく、勝利した相手チームの選手も涙するほど、両チーム持てる力を出し切っての試合となりました。

残念ながらSAINTSは全国大会に出場することは叶わず今期を終えることになりますが、最後の最後に魂を揺さぶるようなプレーを見せてくれた選手、

マネージャー、スタッフ全員に大きな声援が送られました。

SAINTSは、本日の試合をもって、新チームに引き継がれることになりますが、先輩たちが成し得なかった夢を必ず実現してくれると信じています。

また、櫻間先生、指宿先生、白井先生、前田先生、平川トレーナー、安田コーチ、塩田コーチ、田中コーチ、学生コーチの谷口コーチ、飛田コーチ、

西崎コーチ、大村さん、宍田さんをはじめとするマネージャー、チアリーダーの皆さん、OBOSの皆さん、そして保護者の皆様の支えとご尽力のお陰で

ここまで頑張ってくることができました。この場をお借りまして感謝とお礼を申し上げます。

最後に3年生はこれで引退となり、それぞれ新しい道を進むことになりますが、SAINTSの仲間とともに一生忘れることのない感動との出会い、

かけがえのない時間を胸に刻み込んで新たなステージへ翔び立っていきます。“燃えろSAINTS 今この時を全力で!”