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秋季大会2回戦 vs 同志社国際

日時:2025年9月28日 会場:啓明学院G  対戦:同志社国際中学

第12回関西中学アメリカンフットボール選手権大会2回戦。曇天の啓明学院第一グラウンドに同志社国際Wild Roverを迎えた一戦は、序盤から啓明学院が完全に試合を支配した。
 
リターナー#30高原が力強くリターンで好位置を築くと、QB#12早原がスクランブルで切り込み、WR#0村上へのパスでリズムをつくる。そして迎えた決定機、WR#7西村への鋭いタッチダウンパスが決まり、先制。続く攻撃でもRB#9近藤への正確なパスが成功し、早くも二つ目のTDを奪った。K#7西村のキックも正確無比に決まり、試合は啓明学院のペースに。
攻撃の輝きの裏では、ディフェンスが徹底して相手を封じ込めた。DL#80山本の強烈なQBサック、DL#65西本の確実なタックルが同志社国際のオフェンスを寸断。CB#3山田は狙いすましたインターセプトで観客を沸かせ、CB#7西村も果敢にボールを奪い流れを引き寄せた。LB#0村上の素早い寄せも効き、相手にランの糸口を与えない。
第2QにはWR#30高原がミドルパスを華麗にキャッチし、そのまま左サイドを独走してタッチダウン。続けてWR#7西村がロングパスを見事に捕らえ、再びエンドゾーンへ。前半だけで28−0と試合を決定づける展開となった。
 
後半も啓明学院の勢いは止まらない。WR#8早川がロングパスを鋭くキャッチし27ヤードゲイン、続けざまにタッチダウンを奪う鮮やかなプレーを披露。K#7西村はこの日すべてのキックを成功させ、安定感を見せつけた。さらにRB#88牧野も右サイドを突破する力強いランや片手での華麗なキャッチでチームを鼓舞した。
終盤には同志社国際が意地の反撃を見せ、ロングパスを通して2本のタッチダウンを奪取。しかしそれでも勝敗を揺るがすには至らず、最終スコアは35−12。
 
大量リードの中にわずかな隙を突かれたことで「勝って兜の緒を締めよ」という教訓を残す結果となった。それでも、QB早原の統率力、WR西村・高原・早川の決定力、RB近藤・牧野の存在感、村上の多才な働き、そして山本・西本・山田らディフェンス陣の堅守。全員が持ち場で輝き、決勝トーナメント1位通過を堂々と決めた。
春夏日本一を目指し、次戦からは強豪との死闘が待ち受ける。仲間を信じ、基本を徹底し、Rise As One――啓明学院の挑戦はさらに高みへと続く。