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第12回日本中学生トーナメント2回戦 vs 立命館守山

日時:2025年11月24日  会場:立命館宇治G  対戦校:立命館守山中学校

晴天の宇治で火蓋が切られた12回関西中学アメリカンフットボール選手権決勝T2回戦。立命館守山を迎え撃つ啓明学院は、序盤からDL陣が牙をむく。DL#80山本の鋭いチャージ、DL#51財満の確実なタックルが相手オフェンスを押し戻し、重い空気を断ち切るように試合の主導権を奪った。すると攻撃陣も応える。QB#12早原の冷静なキープに続き、TE#0村上へのパスが光り、さらにWR#1藤田が一気にフィールドを駆け抜けタッチダウン。まずは啓明学院が主導権を握る。

しかし守山のカウンターも鋭かった。インターセプトからの反撃で同点、さらに逆転を許す苦しい展開。それでもディフェンスは崩れない。LB#0村上のインターセプト、DL#65西本の渾身のストップ、DB陣の素早い寄せが流れを呼び戻す。前半終了間際、WR#1藤田への渾身のパスが再びエンドゾーンを射抜き、啓明学院がリードを奪い返した。

後半、守山の怒涛の攻撃で同点に追いつかれた瞬間、スタンドの空気は一変。しかしここからこそ啓明学院の真骨頂だった。WR#7西村のスピードが火を噴き、ロングゲインで一気に敵陣へ。QB#12早原が意地のキープで再逆転のタッチダウン。さらに第4Q、LB#0村上が執念のチャージでセーフティをもぎ取り、試合の流れを完全に掌握した。

攻撃陣も終盤まで手を緩めず、TE#0村上、RB#9近藤らが果敢に前へ進む。ディフェンスもDL#80山本のサック、LB陣の縦への強さが冴えわたり、インターセプトで締めくくるなど最後まで集中力を切らさなかった。気迫と総合力が噛み合った啓明学院が、堂々の勝利を掴んだ。

幸先よく先制したものの、同点に追いつかれ厳しい時間もあったが、誰一人気持ちは切れていなかった。徐々にペースをつかみ、終盤にかけては盤石の試合運びができた。また活きの良い2年生のプレイもチームを勢いづけた。いよいよ来週は甲子園球場での試合を勝ち取る大事な1戦、その先も強敵が控えている。あと4戦勝利して、春夏日本一で伝説をつくってほしい。Rise As One!